人生の道草




人生の道草(住居選択)

 

変更履歴

 

2020年 4月10日 全面リニューアル

人生の中で、住まいをどうするかと言うのが、大きなイベントであります。
住まいを決める場合、様々な検討項目があり、そのどの項目を重視するかによって様々な選択肢があります。
これらの検討項目を十分検討し、長い目で見て最適な住まいを決める必要があります。
また、自分の人生のフェーズによって、最適な住まいが変わることもあります。

住まいに対する様々な考え方がありますが、私の今までの経験を紹介しますので、参考にしてください。
 

住宅の所有形態(購入/賃貸)


 住宅の所有形態は大きく分けて、購入と賃貸があります。

 良く、何年以上の期間住むとすると家を購入した方が、掛かる費用が購入した場合より安くなるとの話がありますが、ここでは、総費用以外の項目について簡単に比較します。
 また、昔、土地の価格が常に上昇しえいた時代には、とにかく土地付きの家を購入し、別の所に住みたくなったら、購入した家を購入価格より高く売って、また新たな土地付きの家を購入してとを繰り返していけばいいという時代がありましたが、今は、土地の価格は低下かやや安定している状況です。

 家の購入、売却を繰り返すと、通常は、売買手数料、登記費用等で、段々に資産が減少していきます。

(1)購入
 ある程度、自分の生活基盤が決まったたら住宅の購入を検討する必要があります。
 
 <メリット>
 ・自分の家を持つというのは、独特の感慨があります。購入当初は特に、「これで一家の主になれた。」との気持ちの高揚があります。
 ・自分の家を持つと、家に帰って寛いだ時に、落ち着けます。
 ・購入時にローンを組むと、返済の途中でローンを組んだ人が死亡したり、重大な病気で返済不能となった場合、ローンの返済が免除され、家はそのまま残るということで、一種の生命保険代わりになります。

 ・ローンを組んだ場合、収入の一部を確実に財産として蓄積していくことになり、ローンが無い場合、貯蓄する計画を立ててもつい、日常の生活優先で、結果的に無駄使いが多く成りがちなところを、確実に財産として残していける。

 ・ローンの返済が終われば、自分の財産として残る。

 <マイナス面>
 ・転勤等で、勤務地が変更になった場合、家の買い替えをするか、または今までの住まいを貸して、新たな家を購入するかまたは賃貸する必要があります。
 ・購入後、住まいに問題点が出てきた場合、簡単には、住み替えができません。 購入前には分からなかったが、夜中騒音で眠れないとか、購入後に、近所に非常識な人間が住むようになり生活が乱される、近くに工場等の新たな建物ができて、生活環境が大きく変化する場合もあります。

 ・家族構成等の変化に伴って、必要な住まいの広さ等が変化するが、簡単にはその変化に対応できない。
 結婚当初は2人だけの生活が、子供ができ大きくなると4人になり、場合によっては、親を引き取ると、6人になります。 逆に子供達が独立し出て行くと、また2人だけの生活になります。

住まいの場所


住まいの場所は、都心か郊外、駅の近くか、少し離れるか また山の近くか海の近くか等あります。仕事の内容等により、最適な場所は違ってきますが、都心に勤めるサラリーマンの場合は、以下のように考えます。

(1)都心と郊外の比較
 <都心のメリット>
 ・なんといっても通勤時間が短い。これは、長く住むほどそのメリットは大きくなる。
  例えば、通勤時間が片道30分の場所に住んだ場合と、1時間の場所に住んだ場合、1日の通勤時間の差は、往復で僅か1時間であるが、それが20年間続いたばあい、通勤時間の差は4,800時間(月20日通勤として計算)にもなる。これを例えば時間給2,000円で金額換算すると、960万円にもなる。高給取りの人ほど金額換算した値が、高額になる。
 従って、都心の不動産の価格は郊外に比べれば確かに高いが、都心に長く住めば、決して高いとは言えない。

 ・通勤時間にも関係するが、電車でラッシュにもまれる時間も短く、またラッシュのあまり酷くない地下鉄を利用することもでき中高年になった場合、体力的にも楽である。
 ・休日等に都心へ買い物等ででかける場合や、東京駅等から旅行へ出かける場合も楽である。

 <郊外のメリット>
 ・郊外の場合、自然がまだ残っており、休日に近くを散歩したりして気分転換ができるし、空気も澄んでいる。
 ・不動産の価格が安く、また一戸建てが手に入りやすい。
 ・子供が小さく、車を所有する場合、駐車場代も安い。 また休日に車近くの観光地に出る場合、交通渋滞に遭わずに出かけやすい。

(2)駅の近くか遠くの比較
 <駅の近くのメリット>
 ・駅に近くのメリットは、通勤時間が短いことです。
 ・スーパーとか、本屋とかの日常の買い物が便利

 <駅から遠いメリット>
 ・不動産の価格が安くなります。
 ・また、落ち着いた生活ができます。
 ただ、バスを通勤に使う必要があると、交通渋滞による遅延だとか、終バスの時間による帰宅時間の制限等を受けます。

 <川の近くの欠点>
 ・川の近くでは、川が溢れた場合、浸水等の被害を受けるので、お勧めしません。
 私も、以前 川の近くのマンションに住んだことがありましたが、大雨の時、駐車場まで水が上がってきたことがありました。
 ・川の近くは、一般的に低い土地になりますので、湿気等でマイナス面が多くなります。

建物の構造(一戸建てかマンションか)


 <一戸建てのメリット>
 ・結婚して子供が小さい時は、一戸建ての方が、圧倒的に良いと思います。 マンションですと、子供の飛び跳ね等の音が、下の階に響いて、トラブルになることが多いですし、トラブルにならないとしても、常に子供にじっとしているようにと無理な注意をすることになり、親も子供もストレスが溜まります。
 その点戸建て住宅の場合、少なくとも上下階での騒音問題はありません。
 また、戸建てで少しでも庭があれば、その庭で子供と遊んだり、また、子供と一緒にちょっとした野菜を植えて、収穫を楽しむこともできます。
 ・土地付きの一戸建ての場合、建物が狭くなった場合の増築、古くなった場合の建て替えが、自由にできます。

 <マンションのメリット>
 ・子供も成長して独立するようになると、駅に近い生活が便利なマンションも快適なものです。マンションの方が、一般的に駅に近くまた建物の構造もしっかりしているので、地震や火災等の災害時に安心です。
 ・マンションには、1階の部屋以外は、庭はありませんし、都心であれば共用の庭も殆どありません。
しかし、子供が大きくなった後は、マンションに庭が無くても全く問題にはありません。

防災


防災の観点からは、マンションの方が安全と考えます。
 ・地震や、火災に対しては、木造住宅より、マンションの方がより、安全です。強風にも、マンションの方が安全です。


但し、戸建ても、軽量鉄骨構造や、耐火ボードを使用したりと、以前の木造建築より地震や火災に対して十分の強度等をもった建物が多くなってみています。
ただ、戸建ての場合、特に住宅密集地で地震等で近隣から火災が発生した場合は、マンションの方が防火機能は上だと思います。

その他


・マンションの中に、共用部の充実を宣伝しているものがありますが、共用部が多いと、それだけ、管理費用が高くなります。例えばゲストルームとか、フィットネスのスペースとかを設置しているマンションがありますが、殆ど利用する機会が無くても、それらの共用設備は、入居者が平均して負担することが多いです。

 ・1棟のマンションの部屋の広さが、様々のタイプ(1DK、2LDK、3LDK等)が混在しているものがありますが、自分で選択する場合、好みに合わせて選択できていいようですが、実際に住むとなると、様々な人が住むことになり、マンションとして纏めるのが困難になります。

私の考え方


私も、今まで、会社の寮に入ったり、マンションの購入してから事情で3年程度で売却することになり、約1,000万円損したり、賃貸に住んだり、二世帯住宅に住んだりし、現在はマンションに住んでいます。
この先どのようになるか分かりませんが、現時点では、子供が大きくなったあとは、都心のマンションでの生活が通勤、通学、買い物等でフットワークが良く、快適かと思います。
以上の点を簡単に表にすると
 比較項目  選択  メリット  マイナス面 備考
 購入か賃貸   購入  財産として蓄積
 生活の変化への対応困難  
 賃貸  生活変化への対応容易  老後の資産として残らない  
 住まいの場所   都心 通勤時間が短い 不動産が高価  
 郊外  不動産が安い
自然に親しみ易い
 通勤時間が長い  毎日の通勤を運動と考えることも出来る。
構造(購入)  一戸建て(木造)  増改築、及び建て替えが自由に可能  火災等の不安がある。
 マンション  駅に近い場所が多く、通勤、買い物等に便利。
地震、火災、防犯に優れている。
管理費は掛かるが、共用部の手入れは一括して実施。
 子供が小さい場合、上下階での騒音が問題となる。
老朽化等で建て替える場合、自由にはできない。
 
 

以上は、自宅の件に関してでしたが、別荘に関する考えを「別荘等について」のページで紹介していますので、参考にしてください。





ページのトップへ

©officeiwata.All rights reserved.