人生の道草




人生の道草(株売買)

 

変更履歴

 

2020年 4月10日 全面リニューアル

株の売買は、現役時代でも出来ますが、特に退職後に初めて株の売買を行う方を対象に、株の売買に関する基本事項を簡単に説明します。
ここでは、株での儲け方等の話はありません。

株を本格的に始める場合は、株に関するホームページが多数ありますので、それらのホームページを参照され、知識を深めて下さい。

1.株の怖さ


株は、元本は保証されません。 価格が下るだけでなく、購入した株の会社が倒産等した場合は、株の価値は、ゼロになってしまいます。

私も、今まで投資した会社が倒産等した経験は。3~4社ありますが、最近では、JALの経営破綻で株の価値がゼロになった苦い経験があります。

その後、JALは経営が再建され、再度 株の上場を果たしましたが、以前 保有していた株が復活することはありませんでした。

倒産以外でも、例えば東日本大震災での原発事故による東京電力等の電力株の株価の大暴落も記憶に新しいところです。

当然、株の価格が上昇する場合もありますが、下ることもあるので、投資するお金は、あくまで余裕のある範囲とする必要があります。

逆に、上手に株の価格の上昇に乗れれば、2~3倍になる場合もあります。

平成25年5月は、日経平均でも、民主党政権時代に比べて、約2倍にもなっています。

と安心していると、2020年3月は新型コロナウイルスの全世界への感染拡大によって、世界の株価が大幅に下落し、日経平均株価は1月の24,000円から3月下旬の16,360円へと大幅に下落しました。4月9日時点では、多少は戻りが見えますが、全く先の予想が立たない状況です。

2.株の売買をやるメリット


株の売買を行う場合、経済状況、日本国内の景気動向、世界の景気等の動向、社会情勢、自然災害の発生可能性等 様々の情報を収集、分析が必要になります。


退職後は、十分時間があるので、新聞やインターネットで社会情勢等の情報収集、分析に集中でき、かつ社会への関心を高め、日々 緊張感をもった生活を送れます。

3.株の売買を始めるには


・証券会社への口座開設

 株の売買を行うには、最初に証券会社への口座開設が必要です。

証券会社には、大きく2種類あります。

一つは、以前からある、駅の近く等に店舗を保有する証券会社で、野村證券や大和証券が該当します。

もう一つは、インターネットの普及で台頭してきた、ネット証券会社で、店舗は保有しません。

この、二種類の証券会社の大きな相違点は以下の通りです。

<店舗を有する証券会社>
・店舗で、顔を合わせて、相談等できる。また、各種説明会等を実施。
・株の売買の手数料が高い。(ネットでの売買申請等を行った場合は、電話や、窓口での売買よりは手数料が安くなりますが、ネット証券に比べたら、高くなります。
・口座管理料が必要な場合が多い。(取引量によって、無料になる場合もある。)

<ネット証券>
・売買手数料が、非常に安い。また、口座管理料が無料
・個人の各種 管理データを自由に利用可能

例えば、50万円の現物の株の売買を行った場合の手数料の例は、以下の通りです。

・大和証券(電話での注文):4、226円  
      (ネットでの注文):1,811円

・SBI証券:285円

私は、6年以上前にSBI証券に口座を開設し、利用していますが、操作も簡単ですし、管理データも豊富で満足しています。

ネット証券相互の比較は、手数料一つとっても、単純には比較できませんが、詳細に比較される場合は、ネット証券の手数料等を比較したサイトがありますので、参考にしてください。

SBI証券の場合、口座開設は、以下のステップで、1週間~10日程度で取引可能となります。

<口座開設から取引開始までのステップ>
・SBI証券のホームページから、口座開設の申請
・SBI証券から郵送される書類に必要事項を記入し、身分を証明する書類(運転免許証のコピー等)を添えて、郵送
・SBI証券が書類を受領後、内容確認し、口座開設完了のメールが送信される
・証券総合口座に、株の売買用の資金をネットで送金後、株の買い付けが可能となる。

4.株の売買


株の取引には、現物取引の他、信用取引、先物取引等ありますが、最初は、現物取引で、株の売買を行って、慣れる必要があります。

<株の現物>
以前は、実際の株券(表彰状の様な形式の厚手の紙に、会社名や、株数、株主名等が記載)がありましたが、現在は、完全電子化されており、紙の株券は存在しません。

<株の単価>
各銘柄の、株の価格は、1株当たりの価格です。

<株の売買単位>
株の銘柄毎に、売買できる株の単位が決められています。例えば、A社の株は、100株単位、B社の株は1,000株単位 の様に決められています。

従って、A社の株を100円で買い付けようとする場合、売買単位が100株ですので、10,000円の資金が必要となります。(別途手数料が必要)

Yahoo JAPANのファイナンスのページ等で銘柄を指定すれば、売買単位株数が確認できます。

昔は1,000株単位の株が殆どでしたが、現在は少ない資金で株を購入出来るように100株単位の株が殆どになっています。

<株の売買>
ネット証券のホームページ等から、売買の区別、銘柄(名称又はコード)、株数、指値、期間等を指定することにより、株の売買ができます。

「指値」とは、株価が何円以下なら買う、又は、何円以上なら売ると、株価を指定することです。
それに対して「成り行き」とは、注文を出したその時の株価で、売買を行う注文です。

株の売買を行うと、証券会社にたいする手数料が発生します。
 
<その他>
株の売買は、現物の株を現金で売り買いする他に、信用取引とか様々な取引がありますが、私はまだそこまで手を広げたことはありません。

5.株の配当


株を、その株の権利確定日に保有していると、保有株数に応じて株の配当があります。

配当は、権利確定日の後、直ぐ受け取れるのではなく、株主総会等で配当金額が確定後になりますので、権利確定日の2~3ケ月後になる場合もあります。

配当金は、正式名称は忘れましたが、配当金受領証が株主宛に郵送されてきますので、受け取り期限(1ケ月程度)内に、郵便局で受け取ります。

株を長期保有する場合は、配当金を銀行振り込みにした方が、手間が省けます。

配当金には、税金がかかります。(令和2年4月現在、以前あった優遇措置(税率10%)が平成25年で無くなり、本来の20%です。)

配当は、会社によって年1回の配当又は、年2回配当(10月頃に中間配当)があります。
配当は、毎年必ずある訳ではなく、経営が悪化した場合は、配当が何年も無い場合もあります。


6.株主優待


株を、その株の権利確定日に保有していると、保有株数に応じて株主優待がある場合があります。

株主優待は、銘柄によって有る場合と、無い場合があります。
また、株主優待の内容は、銘柄によって様々です。

例えば、鉄道会社の場合は1日乗車券、飲食業の場合割引券、スーパーの場合商品券 といった具合です。

受け取った株主優待を自分では使用しない場合、金券ショップで換金出来るものがありますので、ただ捨ててしまわないようにして下さい。

例えば、ANAの株主優待券(国内のANAの航空券を半額で購入できる。)は、金券ショップで買い取って貰えます。(買取価格は以前は、7千円程度でしたが、最近(令和元年12月)は、3,500円程度です。)

以前、私も知らないで航空会社の株主優待券を捨てていましたが、もったいないことをしてしまったと後悔しています。

7.株の税金等の管理


株を購入し、その後購入価格より高い株価で売却すると、その利益に対して、税金が徴収されます。

逆に、損失が発生した場合、その株の売買に対しては税金は徴収されません。 さらに、損失を その年の、過去の損益と合算し、税金の再計算を行うことが出来ます。

口座を開設した証券会社に「特定口座」を開設しておくと、株式の売買を行うごとに、その年の、利益と損失の合算を行って、利益に対する税金の再計算を行ってくれます。

また、その年の最後に、1年間の株の売買結果の利益(又は損失)を集計し、翌年初めに、年間取引報告書として提供されるので、確定申告へのデータ入力、添付資料として利用でき非常に便利です。

さらに、所有していた株が倒産等で多額の損失が発生し、株以外の利益でも相殺できない場合は、翌年以降3年間に渡って繰り越すことができます。





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