人生の道草(退職後)
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2020年 4月10日 全面リニューアル
退職後の生活は、最初の1年は非常に戸惑う事が多いものです。 主に以下の事項がサラリーマン時代とは大きく変わります。 (1)収入と社会保険料 (2)日常の運動量 (3)人との会話 (4)社会とのつながり |
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1.収入と社会保険料 サラリーマン時代は、給料から社会保険料や住民税等が天引きされてから、各自の口座に振り込まれます。したがって、特に若いときは、社会保険料の意味等も良く分からず、余り気にしない人が多いですが、自分の給料から、どのような社会保険料等が何の目的で天引きされているか、十分認識しておく必要があります。 過去、我々が汗水垂らして受け取った給料から天引きされた年金保険料が、社会保険庁にて湯水のごとく無駄使いされていました。 その為に、我々が受け取る年金が大幅に減少してしまいました。 今後はそんなことが二度と起きないように、注意していく必要があります。 また、サラリーマン時代は、支払う社会保険料の半分程度を会社が負担していますが、退職後は、当然ですが、全額を各自が支払いますので、退職後の支払額は、思った以上に負担になります。 <サラリーマン時代の社会保険料等の負担>
<退職後の社会保険料等の例>
尚、健康保険に関しては、退職後、3通りの選択ができます。 (1)任意継続(在職中の健康保険組合加入を継続) 在職中に加入していた健康保険組合に退職後も継続して加入できます。 ただし、加入期間は最長退職後2年間です。 また、支払う保険料は、在職中は半分は会社が負担していましたが、任意継続時は会社負担がなくなりますので、本人の支払う保険料は、在職時の2倍になります。 (2)国民健康保険への加入 市町村が運営する国民健康保険に加入する。保険料は、市町村により多少ことなります。また、個人の収入によっても異なり。 例としては、64歳までは、年間33万円程度、65歳~74歳までは年間39万円程度となります。 また、配偶者が、扶養対象になっているばあい、在職中は、配偶者の健康保険料は特にはありませんでしたが、国民健康保険では、配偶者も個別に国民健康保険への加入(保険料の支払い)が必要になります。 (3)子供等の加入している健康保険組合の対象となる。 本人の年収等の条件がありますが、その条件を見た背が、子供等の扶養家族となり、その子供等の健康保険組合を利用する。(本人の健康保険料の支払いは不要) 以上の3通りからの選択になりますので、各自の状況を検討の上、選択してください。 通常は、退職後2年間は、上記(1)の任意継続制度を利用し、その後は、(2)国民健康保険 又は (3)子供等の健康保険組合のどちらかの選択になります。 退職後の収入が多くて、子供等の扶養家族になれない場合は、(2)国民健康保険への加入となります。 退職後の収入が少ない等の条件が合えば場合(3)子供等の健康保険組合(子供等の扶養家族となる。)を選択できます。 その場合、本人は健康保険料の支払いは不要ですし、子供等は、扶養家族に対応した税金の控除のメリットがあります。 |
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2.日常の運動量 サラリーマン時代は、週5日、朝起きて、電車を利用し、駅から職場までは歩いて15分程度でした。職場では、主にデスクワークでしたので、そんなに仕事上の運動量はないと思っていました。 しかし退職して見ると、その毎日の通勤、仕事による運動量は思っていた以上に大きかったことを思い知らされます。 毎日 朝早く起きて食事をし、駅まで早足で歩き、駅の階段を上り下りして電車に乗り、電車の中では、つり革につかまって電車の揺れに対応してバランスをとる。乗り換え駅では、また階段を上り下りし、電車に乗り降車駅で電車から降りて、会社まで早足で歩く。 職場ではデスクワークでも、書類の受け渡しや、電話の取次ぎ、会議室への移動、昼食で外へ食事に出る。帰宅時もまた来たときと同様に駅まで歩き、電車に乗って、最後は自宅まで歩いてやっと帰宅する。 これが、毎日とても良い運動になっているのです。 退職後は、朝は現役時代と同じ時刻に起きたとしても、特に予定がないと自宅にいて、新聞を見たり、テレビを見たり、せいぜい近くのコンビニに買い物に行く程度の生活になります。 退職後は運動量が大幅に減少して、体調を崩す原因になります。 私も、退職直後は急に体調が悪くなり、それまであまり病院に行くことがなかったものが、急に病院に行くことがおおくなりました。 退職後は、自ら予定を決めて、毎日 歩く等の運動をする必要があります。 ひとによっては、ジムに通って体力の維持を図っている人もいます。 退職後は、自分で計画的に体を動かす必要があります。 |
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3.人との会話 私は、あまり話が好きな方ではありませんが、それでも仕事をしているときは、同僚との仕事上の連絡や雑談、客先との報告調整、電話での関係部門との連絡等で、毎日が会話の上で成り立っています。 パソコンを使用したメールでの業務上の連絡もありますが、やはり電話での会話も重要でした。 それが、退職後は仕事関係の会話が全く無くなってしまいます。 朝起きて、妻と朝の会話等をして、妻が仕事に出かけてしまうと、自宅にいる限り、人と話すことがありません。 何か買い物するときの店員との会話や、食事をするときの店員との会話が非常に嬉しく感じます。 やはり、仲間が多い人は別として、仕事上の付き合いしかしてこなかった人は、退職後(退職前からの方が良いとは思いますが)は、自分から積極的に他の人と仲間になる場へ出て行く必要があります。 そのためには、やはり先立つお金が必要になります。 趣味の同好会に参加するにも、カルチャスクールに通うのにも、また友人を誘って飲みに行くにも、お金にある程度余裕がないと、外出すると何かと金が掛かるから、家でじっとしてテレビでも見ているかということになり、益々会話が減ってしまいます。 その意味から退職前に貯蓄するか、退職後も年金以外の収入を得るようにする必要があります。 |
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4.社会とのつながり 仕事をしているときは、特に意識をしなくても仕事を通じて社会とつながっていましたが(社会に貢献していた。)、退職後は、社会とのつながりが非常に希薄になってしまいます。 私は、まだ模索中ですが、元気なうちはボランティア等を通じて社会貢献していきたいと考えています。 退職後は、時間は十分ありますが、もしお金があったとしても趣味だけで生きがいをもって生活していくことは難しいと感じています。 貧乏性なのかも分かりませんが、仕事等で忙しい中で、時間等をやりくりして旅行したり、音楽を聴いたり、映画を観たり、読書をしたりすることで喜びを感じることが出来るとおもいます。 これが、退職後 毎日時間があるといって、毎日旅行等ばかり出来たとしても、楽しいのは最初だけで、直ぐに飽きてしまうと思います。 その点から、私は趣味だけでは生きがいにはならないと考え、ITの方面での社会とのつながりを模索中です。 又、多少ですが株の売買を行うことにより、より積極的に経済状況、社会情勢等へ関心を持つようにしております。 全く、株が始めての方に、口座の開設、株の売り買い、配当金、税金等を別ページで簡単に説明しております。 ⇒ 「初めての株の売買のページへ」 |